「吸収源」の対策

このページでは、森林等による温室効果ガスの吸収源対策について紹介します。
目次

1 温室効果ガスの「吸収源」とは

温室効果ガスの「吸収源」とは、大気中の二酸化炭素などの温室効果ガスを吸収し、比較的長期間にわたり固定することのできる森林や海洋などのことです。
カーボンニュートラルの実現には、地球温暖化の原因となる二酸化炭素などの排出量を、森林が吸収できる量まで減らす必要があることから、吸収量を確保するための対策も重要です。

「カーボンニュートラルにおける「吸収源」の位置づけ」
(引用:環境省ホームページから引用し、県が加筆)

2 吸収源対策の課題

本県は県土の約54%(約35万ha)を森林が占めており、この豊富な森林を活かして二酸化炭素の吸収量を確保する必要があります。
しかし、戦後植林したスギなどの人工林の大部分が利用期に到来しており、この人工林の高齢化に伴い二酸化炭素の吸収量は減少傾向にあります。

「栃木県の民有人工針葉樹林の林齢構成」
(引用:栃木県「森林・林業統計(2017)」)

3 県の取組

森林による二酸化炭素の吸収量を着実に確保するためには、森林資源の循環利用を促進させることにより、森林の持つ公益的機能を維持・向上させることが必要です。
栃木県の豊かな森林を活かして、森林資源の循環利用や森林整備・緑化に取り組みます。

「森林資源の循環利用のイメージ」
(引用:林野庁「令和3年度 森林・林業白書」)

<主な取組>

〇森林資源の循環利用

皆伐・再造林による森林の若返りの促進
県産出材の普及・利用促進
とちぎ材住宅の普及促進
県産出材のカスケード(多段階)利用の促進

〇森林整備・緑化の推進

県民との連携による森づくりの推進
企業等との連携による森づくりの推進
森林資源を活用したカーボンオフセットの推進
森林整備・保全活動(植栽、下刈り、間伐、林床整備等)の推進

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