気候変動適応センターの取組

このページでは、栃木県気候変動適応センターのこれまでの取組について紹介します。
目次

1 気候変動影響等に関する調査・研究

(1) 栃木県第二次気候変動影響評価
栃木県を対象に、これまでどのように気候(気温、雨の降り方等)が変わってきたのか、気候の変化によってどのような影響が現れてきたのか、今後どういった影響が予想されるか、最新の科学的知見等をもとに収集し、県内における気候変動影響に関する評価を行いました。
評価の結果として、報告書の他、リーフレットを作成しました。

・栃木県第二次気候変動影響評価報告書(pdf)
・パンフレット「とちぎの気候変動 今と未来」(pdf)

(2) 気候変動が農業分野(水稲)に及ぼす影響等に関する調査
環境省の「国民参加による気候変動情報収集・分析委託事業」の一環として、農業分野(水稲)を対象に気候変動がどう影響を及ぼしているのか等について調査を行いました。
また、調査の結果を踏まえ、水稲の白未熟粒の発生率を対象に将来予測を行い、結果を見える化した将来予測マップを作成しました。
国民参加による気候変動情報収集・分析事業の詳細はこちら。

図. 白未熟粒(左)と正常粒(右)の断面
(出典:令和3年地球温暖化影響調査レポート)

(3)ヒートアイランド現象が県民に及ぼす影響に関する調査
宇都宮大学と共同で、都市化が進んだ宇都宮市における周辺環境や住居環境の違いによる暑熱状況の調査を実施しました。
調査の結果として、報告書の他、リーフレットを作成しました。

・ヒートアイランド現象が県民生活に及ぼす影響に関する調査報告書(pdf)
・リーフレット「わたしはできています。熱中症対策。」(pdf)

(4) 宇都宮大学との協働による調査
宇都宮大学地域プロジェクト演習の一環として、宇都宮大学の学生と協働して、熱中症に対する適応策である「高齢者のエアコン使用」、「男性の日傘利用」を対象に調査を実施しました。
調査の結果として、宇都宮大学の学生提案による啓発用資材(液晶温度計、日傘)を制作しています。今後は、制作した啓発用資材を活用して、実際に普及啓発を実施していく予定です。
宇都宮大学地域プロジェクト演習の詳細はこちら。

2 気候変動に関する情報の発信

(1) 熱中症対策
気候変動の影響による気温の上昇で「熱中症リスク」が高くなっています。熱中症対策を普及啓発するため、次のとおり取組を行っています。

熱中症対策リーフレットの配布
指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)設置状況の取りまとめ
栃木県気候変動適応センターXによる「熱中症警戒アラート」や「熱中症対策情報」の発信

(1) 小中学校への出前授業
将来を担う若者視点の情報収集と適応を考えるきっかけづくりの一環として、県内市町の小中学校を対象に、気候変動に関する出前授業を実施しています。
学習教材については、下記に掲載しておりますので、環境学習等にご活用ください。

・小学生を対象とした学習教材(zip)
・中学生を対象とした学習教材(zip)

(2) 栃木県気候変動適応センター通信
気候変動適応センターが収集した気候変動に関する情報を県民に向けて分かりやすくまとめ、定期的にセンター通信として発行しています。

詳細はこちら(栃木県公式HP)

(3) ミストテントを活用した普及啓発
県や市町が主催するイベント等を対象に、「ミストテント」の貸し出しを通した普及啓発を実施しています。
市町が主催・共催するイベント等において、「ミストテント」をお使いになりたい場合は、「ミストテント」貸出要領をご確認の上、ミストテント借受申込書を気候変動対策課に御提出ください。

詳細はこちら(栃木県公式HP)

(4) 栃木県気候変動適応センターX
栃木県の気候変動に関する情報を発信しています。

①気候変動の影響に関する情報
②熱中症に関する情報
③適応センターの取組に関する情報
④セミナーなどのイベントに関する情報 etc…

フォローはこちらから

栃木県気候変動適応センター公式Xアカウント

3 気候変動対策ビジネスの推進

(1) とちぎ気候変動対策連携フォーラム
気候変動が県内で活動する企業に及ぼす影響について理解を深めるとともに、気候変動による影響をチャンスと捉えた気候変動対策に資する取組やビジネス等を促進することを目的として、令和3(2021)年7月6日に「とちぎ気候変動対策連携フォーラム」を設立し、セミナーやコーディネーターによる支援等を行っています。

(2) 気候変動対策ビジネス等創出支援補助金
県内で活躍する中小企業者等の皆様が実施する気候変動対策に資する取組や製品開発を支援するため、「気候変動対策ビジネス等創出支援補助金」事業を実施しています。